平均寿命と健康寿命とは?日本における寿命の推移に関して

平均寿命と健康寿命は意味合いが全く異なります。

平均寿命以上に健康寿命の延伸を図ることが日本の課題です。

今回は平均寿命と健康寿命の概要と推移に関して記載します。

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平均寿命とは?

平均寿命とは「生まれてから亡くなるまでの期間」です。

日本は2017年、男女ともに平均寿命が80歳を超え世界有数の長寿国です。

平均寿命が長い理由に疾病に対する適切な医療が全国各地で受けられるという点が挙げられます。

医療技術の発展と共に、医療を受けられる場所が確保されていることは本当に素晴らしいことです。

もう1つの側面として日本は安楽死がない点と経口摂取困難後に胃瘻や経鼻経管栄養による栄養摂取が可能な点が挙げられます。

実は胃瘻や経鼻経管栄養は虐待という考えの下、実施を禁止している国もあります。

そういった国々では日本よりも平均寿命が短くなることは必然といえます。

健康寿命とは?

健康寿命とは「健康な状態でいられる期間」です。

重要なポイントは健康寿命を決定づける指標です。

実は各国で健康寿命を決定づける指標は異なります。

つまり前提条件が違うため各国の健康寿命は一概に比較できない背景があります。

日本の健康寿命を決定づける指標は活動制限の有無です。

活動制限の有無は以下の5項目に対し、すべてに影響がない、いずれかにありの2択を選択します。

・日常生活動作

・外出

・仕事

・家事、学業、運動、

・その他

日本では、生まれてから上述した5項目すべてに影響がない期間を健康寿命と定めています。

健康寿命の男女平均値が2016年で74.9歳です。

つまり「健康でない」イコール「寝たきり」ではありません。

よく散見される平均寿命から健康寿命を引いた値が寝たきり期間という内容は大きな語弊があり誤った内容です。

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日本の平均寿命と健康寿命の推移

平均寿命の推移は今後も医療の進歩と共に延伸が図れるかと思います。

問題は健康寿命の推移です。

日本は世界的に見ても類を見ない程の速度で高齢化が進行しています。

健康寿命を延伸し健康寿命のブランド化・モデルケースとなることが日本の大きな課題です。

具体的な課題は生活習慣病を早期から是正することで相対的に健康寿命の延伸を図る必要があることです。

生活習慣病の早期是正は前方視的因子が多いため、現状の地域包括ケアシステムでは補えない部分が多く補填手段が必要となります。

具体的には公的保険外サービスである「ヘルスケア産業」を発展させ、地域包括ケアシステムの補填を図る必要があると思います。

現状のヘルスケア産業はビジネスモデルが未成熟であったり、資金供給経路が乏しかったりとまだまだ課題は多いと感じています。

前置きが長くなりましたが、健康寿命の推移はヘルスケア産業がどの程度発展するかが鍵だと考えます。

現状では平均寿命と正比例して健康寿命が延伸することは困難かと思います。

健康寿命延伸に寄与する予野分野のリハビリの現状と課題

リハビリで考えると健康寿命の寄与は予防分野のリハビリです。

現状の予防リハビリは介護予防事業として市町村と協力し転倒予防の指導や運動指導の実施などが主軸であり活躍の場が限局化されている印象をうけます。

ヘルスケア産業も含めてですが健康寿命の延長に対する基本的な考え方は「前方視的」です。

予防に関するリハビリテーションの前方視的の研究は現状少なく研究のモデルケースもわずかに散見される程度です。

そのため研究数を増やし予防分野、健康寿命の延伸を図るにはどんなアプローチが有効か否かの情報収集・共有を図ることが職域拡大の最優先事項だと思います。

予防分野の研究は「様々な要因が深く関与すること」を留意が必要です。

例えば、健康の1つの指標であるBMIを例にとってみます。

BMI30の対象者に対し、3ヶ月後BMI25を目標に理学療法士が運動指導をしたとします。

対象者が運動を継続していたとしても食事面で摂取カロリーが消費カロリーを上回れば目標の達成は困難です。

学会発表の抄録作成に関するまとめ記事はこちらです。お時間があったら閲覧ください。

まとめ

平均寿命と健康寿命の概要と推移に関して記載しました。

健康の指標や定義にもよりますが大切なのはいかに健康寿命を延伸できるかです。

回復や維持のリハビリも大切ですが、少子高齢化が進行する日本において今後必要なリハビリは予防だと思います。

理学療法士が予防分野においても根拠に基づいたリハビリアプローチを展開することができれば専門性が見出せ活躍の場が広がりますね。

健康寿命の理解が深まる一冊

参考資料

・健康寿命の算定方法の指針:

平成 24 年度厚生労働科学研究費補助金 (循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業)による 健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究班

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